※この記事はプロモーションを含んでます。
2026年のノーベル文学賞を、カナダの作家アン・カーソンが受賞しましたね。
テレビのニュースでその名前を見て、「どんな人なんだろう」と思った方も多いのではないでしょうか。
わたしも最初はそうでした。
ノーベル文学賞の作家の本は、難しくて自分には縁のないものだと思っていたからです。
ワンオペで毎日を回している今、「読みたい本はあるのに、読む時間がない」という状態が続いていました。
この記事では、アン・カーソンの代表作『赤の自伝』を、ワンオペママの目線で紹介します。
ノーベル文学賞の作品を読んでみたい方、女性作家の本を手に取りたい方、そして「あの本読んだよ」と話せるようになりたい方に向けて書きました。
毎年名前が挙がる作家たち

ノーベル文学賞は毎年発表されるたびに話題になりますが、受賞作を実際に読む人は多くありません。
賞の名前は知っていても、「どの本から読めばいいかわからない」という声をよく聞きます。
たとえば村上春樹は、毎年のように受賞候補として名前が挙がる作家です。
ノーベル文学賞の候補は公表されないので、今年は受賞に届きませんでしたが、彼の作品は世界中で読まれています。
最新作『夏帆 The Tale of KAHO』は、2026年7月に新潮社から刊行されました。女性を主人公にした初めての長編で、26歳の絵本作家・夏帆の物語です。
「村上春樹は読んだことがないけれど、名前は知っている」という方には、まず『ノルウェイの森』(1987年刊行)から入るのがおすすめです。
恋愛と喪失を描いた作品で、村上作品の入口としてよく選ばれています。
なぜ今、アン・カーソンなのか

アン・カーソンは、古典の世界と現代の感覚を組み合わせて書いてきた作家です。
受賞の発表では、古典の伝統との遊び心のある対話を通して、現代文学に新しい形をつくったことが評価されたと伝えられています。
女性作家が長年の功績で評価されたことも、読む理由のひとつになると思います。
とはいえ、難しい理論を知らなくても大丈夫です。
今回は「読んでみたい」と思ったときの最初の一冊として、『赤の自伝』を選びました。
『赤の自伝』はどんな本?

『赤の自伝』は、古代ギリシアの詩人ステシコロスが描いた、怪物ゲリュオンと英雄ヘラクレスの神話をもとにした作品です。
その神話を、現代に生きる少年の物語として書き直しています。
主人公は、赤い翼を持つ少年です。
家族との関係に悩みながら、ある青年との出会いと別れを経験し、自分の心と向き合っていきます。
神話の話なのに、描かれている感情はとても身近です。
この本は「詩」と「小説」を組み合わせた形で書かれています。
物語の流れを追いながら、言葉のリズムを楽しめるので、詩が苦手な方でも読み進めやすい作品です。
訳者は小磯洋光さんで、2022年9月に書肆侃侃房から刊行されました。
装丁もシンプルで、本棚に置いておくだけでも満足感があります。
隙間時間で読むための工夫
ワンオペの毎日で、まとまった読書時間を取るのは簡単ではありません。わたしが実際に試している方法を紹介します。
寝かしつけのあとの数ページ
子どもが寝たあと、ベッドで数ページだけ読みます。
全部読まなくていいと決めると、気持ちがぐっと楽になります。
待ち時間の一章
通院や習い事の送り迎えの待ち時間に、スマホではなく本を開きます。一章ずつ区切って読める構成なので、短い時間でも進みます。
読めなかった日の一行
どうしても読めない日は、昨日読んだ一行を思い出すだけでもいいと考えています。読めなかった自分を責めないことも、長く読書を続けるコツだと感じています。
読む時間がなければ、聴くという選択も
どうしても目で文字を追う時間が取れない日は、オーディブルのような音声サービスを使うという方法もあります。
家事をしながら、洗濯物をたたみながら、子どもの送り迎えの車の中で、耳で本を楽しめます。
ただし、オーディブルで聴けるかどうかは、作品や時期によって変わります。
購入の前に、アプリや公式サイトで配信の有無と、料金や無料体験の条件を確認してください。
紙の本とあわせて、「読む日は紙、忙しい日は耳」と使い分けるのも、ワンオペの毎日には合っていると思います。
「赤の自伝」のオーディブルは現在まだないようです。
でも、そのほか多くの本がオーディブルで聴くことができます。
ぜひ、試してみてください。
ママ友との会話で話せる一冊に

「この前、ノーベル文学賞の作家の本を読んだよ」と話せると、子育ての話題とは違う話で盛り上がれることがあります。
読んだ感想を一言でも話せると、会話のきっかけになります。
話題にするときは、無理に深い話をする必要はありません。
「詩みたいな文章で、神話なのに今っぽくて面白かった」くらいの感想で十分です。自分の言葉で伝えることが、一番自然な会話につながります。
また、読んだことを話せるのは、自分の時間を大切にしている証拠でもあります。
ママ友との何気ない会話の中で、「わたしも少し本を読んでいるんだ」と思えることは、ワンオペの毎日の中での小さな支えになります。
読んだあとに、言葉を残す

読み終わったら、心に残った一行をメモしてみてください。ノートでも、スマホのメモ帳でもかまいません。あとから読み返すと、そのときの自分の気持ちがよくわかります。
子どもに読書感想文を書かせる時期の方にも、この方法は役立つと思います。わたしが実際に使った書き方は、[読書感想文の記事はこちら]にまとめています。

まとめ
ノーベル文学賞の作品は、遠い世界のものに感じられるかもしれません。でも、『赤の自伝』は、忙しいママが隙間時間に少しずつ読める本です。
読みたいと思ったときが、読むタイミングです。まずは一章だけ開いてみてください。
気持ちが疲れている夜には、こちらの記事もあわせてどうぞ。[自分の時間、最後にあったのいつだっけ]、[しんどいって言えない夜]
書籍情報
『赤の自伝』アン・カーソン著/小磯洋光訳(書肆侃侃房)
『かみあわないノーマ』(原題:Wrong Norma、小磯洋光 訳 / thoasa)
- 散文詩やエッセイなど25篇と、著者自身のドローイングを収めた最新の注目作です。2024年度の全米批評家協会賞を受賞しています。
コメント